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一般によく聞くCTとはComputed Tomographyの略です。
コンピュータを駆使したデータ処理と画像の再構成で、断層写真を得ることができる装置です。
インプラントの術前診査を3次元に行なう場合、従来は、他医療機関に依頼し医科用CTを撮影するしかありませんでした。また、歯科の分野での治療のためは、ミクロンレベルでの情報を必要とするので、医科の分野で最先端のCTといえども、歯科の分野では満足のいく高い情報を得ることが難しいことがありました。
近年、コーンビーム方式のスキャンを行なう歯科用CTが開発され、短時間で撮影でき、ゆがみの少ない、そして繊細な画像を自由に断面で観察することができるようになりました。 |
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歯科用コーンビームCT |
撮影方式 |
1scanで広範囲を撮影 |
解像度 |
コントラスト分解能が高い |
スライス厚 |
0.2mm〜 |
メタル
アーチファクト |
大変少ない |
被爆 |
低い |
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医科用CT |
撮影方式 |
1scanの撮影時間が早い |
解像度 |
空間分解能が高い |
スライス厚 |
1.0mm〜 |
メタル
アーチファクト |
非常に多い |
被爆 |
高い |
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メリット |
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コンパクトで服を着たまま椅子に腰掛けて楽に撮影できる |
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高精度画像(画像解像度が医科用CTの約2倍) |
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多彩な計測機能 |
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低被曝線量(医科用CTの5分の1から10分の1)
1回の被曝線量パノラマX線(フィルムの数枚相当なので、年数回の撮影でも安心して使用できる。 |
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高速スキャン(約19秒の短時間の撮影時間) |
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というメリットがあります。
また、このような特徴から、以下のように、インプラント、口腔外科、矯正、歯周治療、歯内療法において活用できます。 |
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活用方法 |
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インプラント術前診査 |
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埋伏歯の位置の精査 |
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歯周治療のための術前の骨壁の形態検査 |
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顎関節、上顎洞の検査 |
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顎変形症などの矯正術前検査 |
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歯牙、歯根破折の検査 等 |
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骨の形態とインプラント埋入の関係は形態に起因しています。 |
インプラントの埋入手術において、インプラントを正しい位置に埋める事はインプラントに冠を装着する治療に大きく影響します。 |
その方向成分は |
1、 |
前後的成分の位置と角度 |
2、 |
左右的成分の位置と角度 |
3、 |
埋入の深度 |
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この方向成分を考慮し理想的な位置関係を骨の形に対し診断し、位置関係をシュミレーションしてから手術を行なう事が重要考え、CT画像の分析を行なっています。 |
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(当院はアーム型X線CT診断装置を設置しています) |
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手術を安全に成功させるためには、骨の固さの分析も重要です。 |
適切な固さを持った骨が必要となるので柔らかすぎる骨ではインプラントは失敗する確率が高い事がわかっています。
骨の固さを事前に診断できれば、柔らかい骨用の術式の選択やインプラント体の選択が可能で、失敗の危険を回避する事ができると考えています。 |
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コンピュータによる解析を手術に活かす手術術式がサージガイドです。 |
CTのデータから埋入計画を立案するSIM/Plantのデータを元に立案計画通りの埋入が行えるように製作したサージカルステントがサージガイドです。このステントの特徴は歯肉を剥離した後の骨面に適合する様に製作されています。CTのデータから骨の模型を製作し、その骨に適合するように作られています。
無歯顎でのインプラントの埋入のように本数が多く、術中の解剖学的指標が少ない場合に有効です。 |
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